BLOG
ネコの腎臓病治療として期待されているAIMって何なの?
AIMというものがネコの腎臓病治療に有効な可能性があるとの話を聞いたことはありませんか?
恥ずかしながら、私は最近までAIMがどのようなものなのか、よく知りませんでした(汗)
そこで先日、AIMに関するセミナーを聴講する機会がありましたので、内容を簡単にまとめてみたいと思います。
現在、ネコの慢性腎臓病の治療は、療法食やお薬などによって病気の進行をできるだけゆっくりにすることが中心です。
そんな中、新しい治療法として期待されているのが「AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage、CD5Lとも呼ばれる)」というタンパク質です。
AIMは、腎臓の中で傷ついたり不要になった細胞(いわば「ゴミ」)を片付ける働きを助けています。
例えるなら、ゴミに「回収してください」というシールを貼る役目です。シールが貼られることで、お掃除係が迷わずゴミを片付けることができます。
ところがネコでは、このAIMが十分に働かないことがわかってきました。そのため腎臓の中に傷ついた細胞が残りやすくなり、腎臓病の進行に関係しているのではないかと考えられています。
そこで現在、AIMをお薬として製造し、ネコに投与することで、腎臓のゴミ掃除を助け、腎臓へのダメージを減らしたり、回復を促したりする治療が研究・開発されています。
ちなみに、「AIM30」というキャットフードを見かけたことはありませんか?
名前はよく似ていますが、AIM30にはAIMそのものが入っているわけではありません。AIMの研究をもとに開発された総合栄養食で、独自のアミノ酸を配合し、猫の健康維持を目的としています。なお、「30」という名前には、「猫に30年生きてほしい」という願いが込められているそうです。
AIMを利用した創薬は、ネコの慢性腎臓病に対する新しい治療法として大きな期待が寄せられており、現在準備が進められている段階です。ただ一般の動物病院で普通に利用できるようになるまでには、もう少し時間がかかりそうです。
慢性腎臓病に対する新しい治療法が実用化され、多くの猫たちの助けになることを期待しています。
<写真と本文は関係ありません・・・我が家のネコたち(一部)です>
- « 前の記事へ




