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犬の老化(その2)
シニア期になると食欲低下や体重(筋肉量)減少が認められることがあります。
これは自然なことかもしれませんが、なんと加齢に伴う筋肉量の低下は「サルコペニア」といわれ、疾患のひとつと位置づけられているのです。
サルコペニアは病気で痩せてしまうこと(悪液質)とは区別されます。
人ではサルコペニアになると死亡率が上昇するといわれており、対策が必要です。
治療には食事療法と運動療法の組み合わせが有効です。
食事は良質な蛋白摂取が推奨されます。ひとまずシニア用のご飯を選ぶとよいでしょう。
1回の食事量は少なく、回数を増やして摂取量を増やすのがよいと思います。
トッピングしたり、温めたり、お皿選びや雰囲気作りも有用です。
また筋肉量を増やすサプリメントや場合によりお薬(食欲増進剤)もあります。
運動に関しては適度なお散歩や器具を利用したトレーニングなどです。
より積極的な運動療法をご希望の場合は専門の先生をご紹介することもできます。
ようするに年をとって痩せてくるとあまり良くないということです。
シニア期になったら定期的な診察(体重測定・触診)と健康診断(病気がないか検査)をしましょう。